エベネゼル緊急基金とは


1)預言的とりなし手の働き

私達の働きは人道的援助活動が前面に出ていますが、その根底にあるのはとりなしのミニストリーです。

具体的な活動が始まる1991年をさかのぼって多くの祈りが積まれて来ました。

ダニエル書9章で、エレミヤ書の約束に従ってエルサレムの荒廃が終わる年数が70年である事を悟ったダニエルは捕囚の民の解放の為に祈り始めました。同様に20世紀において、聖書の言葉から、今こそ北の国から民が帰還すべき時である事を悟ったクリスチャン達が立ち上がり、民の解放のために祈り始めたのです。

また、とりなし手の働きは、イスラエルの民を解放する為に用いられたモーセに似ています。モーセはパロに幾度も「民を去らせよ」と宣言しました。かたくななパロはそれを拒否しましたが、多くの災害の後エジプトは主に屈しました。

同様に北の国のユダヤ人達を解放したのは祈りの力だったのです。彼らをとどめていたのは政治的、人間的な力ではなく霊的なものだったからです。特に1985年にヨハネス・ファシウス師を中心に祈りのチームがモスクワをはじめソ連邦の各地を祈りと共に行き巡りました。それは、その後のソ連邦崩壊とユダヤ人の解放の大きな起爆剤となりました。

ウクライナのオデッサ港を見下ろす丘の上で主はヨハネス・ファシウス師に語られました。「この場所から何万ものユダヤ人たちが帰還するようになる」と。

そして、1992年にそれが実現したのです。

帰還を助ける働きは神の懐からでたものです。それゆえ、それを理解するためには主からの直接的な啓示が必要です。

この働きは単なる人道的援助といった枠のものではなく旧約聖書に一貫して書かれている神の回復の業に直接関わる事なのです。(詳しくは4-5ページの「今日の働きの最重要事項のひとつ」を見てください。


2)巨大なネットワーク

ユダヤ人を探し出す働きが漁にたとえられるように、その働きのネットワークはまさに巨大な網といえます。旧ソ連邦諸国に40箇所以上の基地を設置し、北の広大な大地に張られた巨大な網として数百人のボランティア達が活動しています。近年さらにロシアの教会との連携関係を強めており、情報収集や具体的な活動、救援物資の配布といった働きの為のネットワークが広がっています。

また、エベネゼルはとりなしの祈りのネットワークです。日々困難にさらされているボランティア達を支えているのは数千人規模の世界中に張られたとりなし手達のネットワークです。要請された祈りはインターネットを通じて素早く世界中にいるとりなし手に伝えられます。

働きに対する霊的な攻撃は大きく、ボランティア達は多くの危険の中にいます。また隠れ住むユダヤ人を発見するには多くの祈りを必要としています。

今回、Eメールを通じて日本語の課題を配布しはじめました。とりなし手として登録を希望される方はe@eefj.org までご連絡ください。


3)ボランティアの団体

エゼキエル書16章16節の記述にしたがって、ユダヤ人を集める働きを「漁」、そして活動する人達を「漁師」と呼んでいます。この働きは基本的にボランティアによって成り立っており、北の国で活躍している世界じゅうから集められた数百人のボランティア達は基本的に無給で人生の一部を失われたユダヤ人を帰還させる働きに捧げています。

漁の現場だけではなく、オデッサ港でも荷物の積み込み等の為に多くのボランティア達を必要としています。誠心誠意仕える彼らの姿は、オリム達に驚きと感動を与えています。彼らがキリストの福音を語る事は禁じられていますが、言葉によらない行いによる宣教師なのです。

それまでキリスト教に対して不信感を抱いていたユダヤ人達もこの献身的な奉仕によって心が溶かされ、彼らがメシアを信じる下地が準備されるのです。

ボランティア達の働きは決して容易なものではありませんが、主の恵みも大きく、彼らは自分達の一生を変えるほどの大きな神の御業と愛を体験するのです。