『私たちが、先祖の時代に生きていたら、預言者たちの血を流すような仲間にはならなかっただろう。』と言います。 (マタイ23章30節)

 

私達は歴史の1ページとしてナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺について知っています。これは20世紀最大の悲劇のひとつとして現在も記憶されています。そしてこのような悲惨な出来事は現代の社会においては再び起こりえないと考えます。

1938年7月6日から15日まで、米国大統領ルーズベルトの提案によりフランスのエヴィアンでエヴアン会議が開催されました。それは第三帝国を追われるユダヤ難民の受け入れをどのようにするかの国際会議で32カ国が参加しました。その席上でナチスドイツのヒトラーは世界の国々にユダヤ人を受け入れるようにチャレンジしました。しかし結果的にはほぼすべての国はユダヤ人の入国を拒否し、国境が閉ざされ、逃げ場を失ったユダヤ人達は結果的に大虐殺の被害者となりました。

当時の誰もあれほど悲惨な大虐殺が起こることを想像していませんでした。また、私達は「当時に戻ることができるならユダヤ人を助けたのに。ユダヤ人の血を流す仲間にならなかったのに。」と思います。

それにも関わらず、その反面「旧ソ連諸国の国境が閉ざされることは無い、ユダヤ人はいつでも出国できる」と考え、帰還に対して援助の手をこまねいています。

エレミヤ16章16節に漁師(クリスチャン)の後に狩人(迫害)が来るとはっきりと警告しています。

そして実際、反ユダヤ主義の気運は近年ますます高まっています。

「1938年当時ユダヤ人を助けなかった仲間にはならない。」と私達が言いながら現在彼らの出国に救いの手を伸ばさないなら、当時と同じ過ちを繰り返す事になります。

スターリンの時代にユダヤ人を含めて数千万人の人たちが虐殺されました。ユダヤ人が住んでいる北の国は血に塗られた場所なのです。

 
壁に書かれた反ユダヤ主義的な落書き

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