神の御手に守られて 

Dr.リチャード ゴッティアー (国際EEF議長)

私が、エベネゼルの働きに関わるようになってから、ますます神の聖なるアリヤの働きにある責任の大きさを知りへりくだらされています。アリヤの働きとは、神の選びの民であるユダヤ人を、聖書の預言にしたがって、旧ソビエトから帰還させるという働きです。

この働きにかかわることは畏れおおい事であります。私のようなものが神の召しを成しとげることができるだろうか。この落ち着かない思いの中で、聖霊は私にいくつかの約束を明確に示してくださいました。ユダヤ人に対するその約束の一つは、次のみことばに表されています。

「あなたの神、主は、あなたを捕われの身から帰らせ、あなたをあわれみ、あなたの神、主がそこへ散らしたすべての国々の民の中から、あなたを再び、集める。たとい、あなたが、天の果てに追いやられていても、あなたの神、主は、そこからあなたを集め、そこからあなたを連れ戻す。」(申命記30:3−4)

その約束は、エゼキエル34章11−16節においても繰り返されています。主ご自身が、ユダヤ人たちを連れかえり、主ご自身が失われた者たちを探すのです。

突然、私は明らかな強調点をここに見つけました。神が私達に一端をになうように召しておられるこの働きは、実は神御自身のものなのです。神はユダヤ人を見つけ出し、神が彼らを集め、そして故郷へ帰らせるのです。

この中心的な原則は、全体の責任と働きは主のものだということです。神がこの働きの総指揮者であり、その働きは主の定めた時間通りに完成するのです。

 

これらを知ることによって、私たちの全ての苦しみや悩みが取り去られます。アリヤの成就は主の御手の中にあるからです。「 わたしが彼らを国々の民の間から帰らせ、彼らの敵の地から集め、多くの国々が見ている前で、彼らのうちにわたしの聖なることを示すとき、 彼らは、わたしが彼らの神、主であることを知ろう。わたしは彼らを国々に引いて行ったが、また彼らを彼らの地に集め、そこにひとりも残しておかないようにするからだ。」 (エゼキエル39:27−28)

私達はアリヤに対するもっと大きな抵抗がさらにやってくるということを知っています。私が今これを書いている間にも、インティファダ(パレスチナの暴動)が過去9ヶ月間、イスラエルを騒がせてきました。そして、暴力や殺戮は今や激化してきて、戦争が起こりかねない状態にきています。この言葉が皆さんの手に届くまでには、みことばが語るように、もしかしたら私達は大きな地域戦争を見ているかもしれません。

このことは、アリヤが停止し、働きが終わることを意味しているのでしょうか。もちろんそうではありません。神は「私が彼らを集める。」そしてまた、「ひとりも残しておかないようにする。」と言われたのです。

主が破れ口に立ってとりなしをするように重荷を与えている人々に対して送っているメッセージは、ただエベネゼルの必要を神の御前にさしだしつづけることであります。祈った上で、神は聞いてくださり、そして神がすべてを治めておられるという事を知って、安らいで下さい。

「見よ。わたしは、すべての肉なる者の神、主である。わたしにとってできないことが一つでもあろうか。」エレミヤ32:27

ユダヤ人たちをイスラエルに帰還させる為にエベネゼルに忠実に、また犠牲をもって今まで捧げてきて下さった全ての皆さん、あなたの与えられた役割と責任において忠実であって下さい。イスラエルを守る方は、眠ることもまどろむこともない、ということを知って下さい。神は目的を成し遂げるために、賜物を増やして下さり、イスラエルを祝福するものを祝福して下さるのです。

神が最終的な責任を負っておられると完全に知ることは、何という平安でしょうか。

 

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