2006年、エベネゼル緊急基金はイスラエル国内に事務所を開設しました。それは帰還者のその後の生活を効果的にフォローアップしていくためです。帰還者たちの生活は半年間イスラエル政府によって保護されています。衣食住が提供され、語学を学ぶ機会、職業訓練の機会も与えられます。幾人もの帰還者の親戚や家族をすでに持っている人であれば、半年間の保護期間が終わった後、生活を確立させていくことは困難ではあっても可能なことです。

しかし、そういった親類縁者の助けを受けることができない人たちの生活は困難であろうことが予想されます。そういった人の為に、多くのクリスチャンの団体が援助の手をさし伸ばしていますが、必ずしもすべての人が必要な援助を受けることが出来ないのが現状です。

 


出航を喜ぶアリアたち

 けれどもそういった問題を分析する時に気がつくことは、問題は単に援助の手が少ないだけではないということです。援助があるにもかかわらず、情報不足や思い違いによって本来受けれるはずの援助が隅々に行き渡っていないという事実にしばしば直面してきました。

 イスラエルという国は、日本のようなきめ細やかな心遣いがある国とは異なり何らかの行き違いや思い違いによってサービスを逃してしまうことが多々あります。どのような援助があるかを十分知らされないまま時が過ぎ、十分フォローアップされていないという事が起こってしまいます。

 エベネゼル緊急基金のイスラエル事務所の責任者であるシャーリーは帰還したオリム(帰還者)達を援助すべくイスラエル国内で活躍しています。これによって、現地の政府の機関やクリスチャンの諸団体との連携がますます密接にフォローアップが可能となりました。

 彼女の働きの為にお祈り下さい。

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