運転手のボローニャ(ウクライナ・ドネツク)

 私がエベネゼルでの奉仕をはじめたのは1997年ニコライフというウクライナの私の故郷の  町においてでした。私は運転手として、ユダヤ人団体に人道的援助物資を運ぶために国中を車  でまわっていました。西部にあるターノピルという町でのことです。私たちはいつものように 神様が守ってくださるよう出発の前に祈りました。夜になって、森林地帯を運転していた時の ことです。
一台の車が私たちを追い越して道路の真中で止まったので、私も急ブレーキを踏んで車を止め ました。すると男たちは手に長いナイフを持って車から出てきました。強盗だったのです。彼 らはだんだん私に近づいてきました。私たちは激しく祈りました。


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食料を届けるエベネゼルのボランティア達。
厳寒期でもその働きは変わらず続けられる。
私たちのバンは新車で、人道的物資が満載だったのです。ナイフを持っていた男は何かを言っ ていたが私は彼の言葉が理解できませんでした。私たちが大声で祈りつづけていると、彼らの 顔はだんだん赤くなっていった。彼らはいらいらしていたので、どんな行動をとるかわからず 恐れていましたが、彼らはバンの前車輪を蹴ると仲間たちと一緒に自分の車にもどり、ののし る言葉をはきながら車で走り去ってしまいました。警察が30分後にやってきたので事情を話 すと、警察はその強盗たちを捜していたとのことでした。その道路沿いでかなりの強盗事件が 起こっていたことを聞かされた。

私たちは時間どおりに目的地につくことができ、私たちが来るのを待っていたユダヤ人団体は感 謝をもって私達を迎えてくれた。神は忠実なお方です!


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