見よ。わたしは多くの漁師を送り、彼らを集める。(エレミヤ16章16節)

 

ユダヤ人を探し出しアリア(帰還)のよき知らせを伝え、書類を整える働きはエゼキエル16章に従って漁師と呼ばれています。2005年はさらに漁師の働きが強化されました。

 

1) さらに奥地に広がる必要

都市周辺ではアリアを助ける活動も進んでいるのですが、旧ソ連邦諸国のさらに奥地へと活動が広がっています。しかし、そこは日本では考えられないほどの交通網の不備、連絡網の不備があり、治安の悪い場所も数多くあり活動は困難を極めます。

2) 書類の整備の困難

90年代に帰還者が爆発的に増加するに従い、正統派ユダヤ人からアリアのユダヤ人としての純粋性への危惧が起こり、帰還の為の条件が厳しくなり、書類の準備がさらに困難となりました。それは、時にはユダヤ人だと証明できる書類を持っていても帰還が難しいほどの極端な厳しさです。コピーの書類は却下され、捜すことが不可能な書類原本が求められたりするのです。

漁師達は何ヶ月、時には何年もかけて書類を整えます。それは忍耐が試され、他の共和国にある役所まで何度も通いつめたり、何時間も待たされる地道な作業の積み重ねによりなされます。それはまさに不可能への挑戦なのです。


漁師の働き・クリスチャンへの不信感を払拭するために時に、人間関係を築くだけで数年もかかる場合もあります。

3) 帰還が不可能な方への支援

上記のような理由からユダヤ人であっても書類が整えられない、伴侶を伴うことができない、養子にした非ユダヤ人の子供を連れて行けない、高齢の親を置いていく事ができないなどのさまざまな理由によってその地にとどまる事を余儀なくされるユダヤ人達が大勢います。

そんな彼らへ、私たちは彼らのよき隣人として物質的な支援をさらにすすめています。

 

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