2002年以降、旧ソ連からのドイツへのユダヤ人移民数は、イスラエル帰還者数を上回るようになりました。

この14年間、約19万人のユダヤ人がドイツへ移住しましたが、そのうちの25,000人は未だ前の居住国のビザを保有しています。シナゴクの会員となっているドイツ移民はその半数です。これまで、ロシアからのユダヤ人移民は、『避難民』としてドイツ政府の援助を受けてきました。その補償額はイスラエルの3倍に及びイスラエル政府はこのあまりに寛大な政策を批判してきました。

2005年に入ってからドイツ政府はこの方針を大きく変えました。ドイツに入植できるユダヤ人は、もはや難民としてではなく、ドイツ政府に負担をかけず経済的に自立できる45歳未満の者、という規定に変換したのです。その為にはドイツのシナゴクからの招待状も必要です。つまり、今ドイツへ移民できるユダヤ人は、もはや難民としてではなく、経済的に自立でき、宗教的にもユダヤ人のアイデンティティーが証明された者でなければならないという事です。

以上のユダヤ移民規定変換はドイツが今再びユダヤ人にとって居心地のよい場所ではなくなったことを肌で感じさせられます。

これまで、ドイツ・エベネゼル支部では、ドイツ在住ユダヤ人のイスラエル帰還を助けてきましたが、昨年までエベネゼルに援助を求めてきたのは年間ひと家族か二家族のみでした。しかし、今年に入ってから三ヶ月間で3家族の帰還を援助し、現在二家族とひとりの学生が帰還を待っているところです。

ロシアから少しだけ南下したドイツに集められたユダヤ人に、今こそ神のメッセージを伝える絶好のチャンスです。ドイツが「架け橋」となって、多くのユダヤ人が神の「約束の地」イスラエル帰還へと導かれますよう共にお祈りください!

ドイツ・エベネゼル機関紙より

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