近年、目が開かれた多くのクリスチャン達がさまざまな方法によってイスラエルを祝福するために関わっています。そういった中で、「帰還に関わる」とは最大公約数としての関わりなのです。
1) 御言葉に立った民を奮い立たせる
ロシアに住むユダヤ人は、旧約聖書の約束や帰るべき地がある事、選びの民である事も知らず、ユダヤ人としてのアイデンティティーをほとんど失いかけている人も多くいます。
あまりにもひどい迫害から逃れる為に身分を隠し自分がユダヤ人であることを呪わしく思っている人達もいます。
そんな彼らに旧約聖書の言葉から神の約束、帰還のよき知らせを伝えます。
ここ数年はアリアにとって最も帰還が難しい時でしたが、その間もエベネゼル緊急基金は御言葉から民を奮い立たせて運び続けてまいりました。
2) 神のイスラエルを建て上げる
近年ロシアからの移民は数の上でも主要な、神のイスラエルとなってます。共産主義体制で先祖の伝統から切り離されていたロシアからの帰還民は、伝統に縛られず、宗教的な先入観が少なく、絶望から光へと入れられた彼らは霊的にも飢え渇きが大きいのです。

出国の喜びと共に別れを惜しむアリア
3) 民族的救いの為に
エゼキエル36章24-25節に民が帰還する時に「きよい水をふりかけ罪をきよめる」と書いています。ユダヤ人の民族的救いは、民が帰還することによってもたらされるのです。
4) アイデンティティーの為に
ユダヤ人が律法や習慣を守ることに否定的な人達もいますが(救いはキリストに対する信仰によってのみと確認したうえで)ユダヤ人がユダヤ人でなくなるなら、エペソ2章にかかれた、「新しい一人の人」と呼ばれる完全なる教会像は実現することができません。
帰還の船の中で行われる催しやコンサート、子供向けのプログラムが当てている焦点は単なるエンターテイメントではなく、遠く祖国から切り離されていた彼らを先祖のアイデンティティーにつなげていくことでもあります。それに参加する彼らは多くの感動で満たされます。それは自分たちがどれだけ多くの霊的遺産を持っていたのかを思い起こされるからです。

ハイファ港
5) ユダヤ人との和解の架け橋
十数年前には、殆どのユダヤ人がキリスト教に悪いイメージを持っていましたが、近年は90%近い人達が「クリスチャンが良き隣人である」と感じています。それはエベネゼル緊急基金のようなクリスチャン・シオニズムと呼ばれる団体の地道な働きの成果です。
6) イスラエル政府との関わり
人道的援助を行う団体としてイスラエル政府と良い協力関係にあります。
7) 民主主義政治的な理由
イスラエルは事実上、中東で唯一の民主主義国家です。イスラエルに対する誤解や批判はたくさんありますが、独裁政治ではないという意味において、イスラエルは周辺諸国の中で最も透明な政治を行っています。けれども、民主主義である以上多数決で物事が決められますが、イスラエルには同国国籍を持ち市民として投票権を持つパレスチナ人が全体の3割を占めています。彼らは一般的に言って多産でユダヤ人の人口増加率より多いために、このまま増え続けると政治的なバランスを保てなくなる可能性があるのですが、多くの帰還民によってユダヤ人口は安定多数を占めることができるのです。
8) 人道的援助支援
帰還援助は社会的人道的援助として貧しいユダヤ人に物資を備える哀れみのミニストリーです。
また、帰還の為に書類を整える作業は旧ソ連諸国において恐ろしく煩雑な仕事です。ユダヤ人であることを証明するために、時にはまったく見つけることが不可能な書類を探し出したり、何度も役所に足を運ばねばなりません。
それゆえフイッシャーと呼ばれるボランティア達は文字通り、奔走し、、時には何年もかかる作業を忍耐強く手助けしています。
また、その奉仕の姿勢は迫害と貧困で疲れきった民に慰めを与えています。

人道的物資を備えるボランティア